「高値」の花…だけど人気は変わらず 「土用の丑」ウナギのかば焼き作りピーク

2022/07/22 16:00

ふっくらと焼き上げられるウナギ=姫路市延末

 23日は「土用の丑」。兵庫県内各地のウナギ専門店では、かば焼き作りがピークを迎えた。姫路市延末の水産加工業「浪花屋商店」では、夜を徹しての作業で例年並みの約2500匹を焼き上げる。 関連ニュース 「あ、あなたウナギですよね?」 仰向けでバンザイの姿は、リラックス!?飼い主に聞いた 「うなぎ」は芸名じゃないよ、本名だよ!…十数世帯しかない激レア名字 銀シャリ「鰻」「橋本」のルーツ 夜道を歩く女性、路上にうねうね動くものを発見「ヘビ? ウナギだ!」→近くの飲食店に「逃げてますよ~」

 22日午前5時、姫路市中央卸売市場内の焼き場で、店主の浪花満義さん(72)が、ずらり並んだウナギに自家製のタレを塗った。火の加減を見ながら網に載せる位置を変え、約20分かけてふっくらと焼き上げると、辺りに甘い香りがあふれた。
 ウナギは絶滅が危惧される稚魚の不漁や海外の需要増もあり、高根の花となって久しい。同店と取引する水産物卸会社「丸魚水産」の脇本憲一さん(34)は「この10年、仕入れ価格は上がり続けているが、土用の丑の日の人気は変わりません」と次々に運び込んでいた。(大山伸一郎)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ