柳田国男ゆかりの地、歌とアニメで紹介 史跡に潜む天狗や河童の姿も 主人公役に地元・福崎の女子高生

2022/07/26 17:25

「柳田くに」の声と歌を担当した山下未来さん=福崎町内(提供写真)

 兵庫県福崎町出身の民俗学者、柳田国男ゆかりの地を巡るアニメ動画「KUNI柳田くにの優しい歌」がユーチューブで公開されている。柳田の著書にも登場する生家や神社など同町内の8カ所を主人公の女子高校生が訪れ、ナレーションと歌で紹介している。 関連ニュース タピオカのブーム先取りすぎ!?民俗学の父、柳田国男が85年前にタピっていた 水木しげるの魅力を深掘り 生誕100年、妖怪画や名著を紹介 NHKで特集番組続々 世界で唯一の「妖怪書家」はミス奈良だった 有名寺院の奉納から黒い妖怪ウオッチ、メガトン級ムサシまで


 観光庁の実証事業の一環として、まちづくり会社「PAGE(ペイジ)」と町観光協会が制作した。福崎高軽音学部員という設定の「柳田くに」が、柳田の自伝「故郷七十年」と出合い、同町辻川地区にある建物や史跡を訪れる物語。イラストレーター吉田誠治さんが細やかなタッチで福崎の町を描き、福崎高2年の山下未来さん(17)がくにの声を務めた。
 動画は1話約3~5分。柳田が「日本一小さい家」と呼んだ生家や鈴の森神社、大庄屋三木家住宅などを紹介している。今年1月以降、全10話を公開。天狗や座敷童子、河童など柳田が研究した妖怪も毎回登場する。
 山下さんは「セリフの読み方や滑舌よくハキハキ話すのが難しかったが、貴重な経験ができた。アニメをきっかけに町のことを知ってもらえたらうれしい」と話す。
 JR福崎駅前と辻川地区にある観光交流センターでレンタサイクルを利用した人にオリジナルポストカードを贈っている(配布予定枚数に達し次第終了)。
 PAGETEL078・362・7080

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