事件の捜査怠った20代巡査長、公文書隠す 「上司に怒られるのが嫌で」 兵庫県警

2022/07/29 19:47

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 交通事件の捜査を怠ったことを知られないよう公文書を隠したなどとして、兵庫県警が神戸市内の警察署に勤務する20代の男性巡査長を警務部長訓戒にしたことが29日、神戸新聞社の情報公開請求で分かった。 関連ニュース 兵庫県警機動隊「パワハラ」訴訟 県に100万円支払い命じる 久元神戸市長が公務復帰 コロナ感染で10日間自宅療養 旧統一教会イベントに神戸市の課長出席、市に10万円寄付 久元市長「個人的な関わりない」

 県警監察官室によると、巡査長は1~4月、捜査で必要な防犯カメラの映像入手を忘れ、そのことを隠すためにデータ提供の同意書を職場のファイルに紛れ込ませたり、書類を無断で自宅に持ち帰ったりしたという。上司が本人に確認して発覚した。
 県警は6月20日、公文書毀棄の疑いで巡査長を書類送検。巡査長は聞き取りに対して「上司に怒られるのが嫌で隠した」と説明したという。

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