神戸市、新型コロナ感染症状の20~30代に「検査キット」無料配布 陽性者には解熱剤も

2022/08/02 20:05

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市は2日、新型コロナウイルスの抗原検査キットを感染症状のある20代、30代に無料で配布すると発表した。陽性者には薬も無償で配る。感染者の急増で発熱外来など医療機関が逼迫しており、重症化リスクのある高齢者らに優先受診してもらうのが狙い。キットの無料配布は兵庫県内では初めてという。 関連ニュース 第7波拡大防止へ JR新神戸駅と神戸空港に無料検査拠点 8月5~18日、県が設置 軽症、無症状連絡せず 重症化リスク者の対応優先 神戸市、コロナ急拡大で方針 「BA・5」感染力強いが重症化しにくい あかし保健所長

 4日午後2時から20代の受け付けを開始。来週前半から30代も実施する。
 対象は市内在住で基礎疾患のない人。発熱や喉の痛み、せきなどの症状があれば、保健所内の「オンライン確認センター」にインターネットで申し込める。
 キットが送付され、陽性の場合は同センターにネット上で申請。医師が電話で健康状態などを聞き取り、最終診断する。感染者と認定されると、薬局で患者や家族らが解熱剤などを受け取れる。
 また発熱が37・5度以上あり、検査を急ぎたい人は薬局でキットを受け取り、薬を購入(自己負担)する方法もある。
 同市によれば、約30万回分の検査キットを確保できるめどが立った。約1カ月間実施する予定で、当初は1日4千キットに達した時点で受け付けを終了する。
 あくまで軽症者に医療機関の受診を控えてもらうのが目的で、同市は39度以上の発熱が2日以上続く▽息苦しい▽意識障害がある-場合は受診を呼びかけている。(三島大一郎)
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