早朝の競り、漁師の朝ご飯…「早起きツアー」で活気体験 移住希望者にPR 兵庫・香美町と但馬漁協

2022/08/07 12:02

水揚げされたばかりの魚を調理した朝ご飯(伊藤達巧さん提供)

 兵庫県香美町と但馬漁業協同組合は、漁師町の魅力をPRする「早起きは三文の徳ツアー」を始めた。町内への移住を検討している人が対象で、漁港の競りの見学や新鮮な魚を使った朝ご飯の調理などを体験してもらう。(長谷部崇) 関連ニュース いさり火の幻想風景、間近で眺めて イカ釣り漁最盛期、香住沖でナイトクルージング 好きな本屋「一生続けたいから」 大阪キタから但馬の古民家に移転オープン 兵庫 豊かな自然、古民家宿泊…だけじゃない 「ものづくり」できる旅 職人が手ほどき、本格体験楽しんで


 仲買人が競りに集まり、軽トラックが慌ただしく行き交う早朝は、港が最も活気あふれる時間帯。移住体験ツアーは、観光では味わえない漁師町の魅力を伝えようと、町の移住相談員伊藤達巧(たつよし)さん(28)と但馬漁協職員の森歩(あゆみ)さん(47)が企画した。
 ツアーは、香住漁港西港(香住区若松)での競りを漁協職員が案内する。競り落とされた魚介類を漁協直営店「遊魚館」で購入し、町の移住定住相談窓口が入る「レンタルスペースグラス」(同区香住)へ。みそ汁、刺し身、炊き込みご飯などの朝食を自分たちで調理する。
 今の季節はトビウオやアジ、イカなどが水揚げされ、さばき方は料理が得意な伊藤さんが一から教えるという。2人は「香住のまちを支える漁港や魚介類の魅力を知ってほしい」と話している。
 ツアーは月、水、木、金曜に受け付ける。定員1~4人。食費は2千円程度。ガイド料は無料だが、宿泊交通費などは参加者で負担する(交通費は半額補助)。JR香住駅集合。集合時刻は競りの時間によって異なり、遠方の人は前泊が望ましい。昼前には終了するが、前日やツアー後の町内ガイドも受け付ける。
 詳細や申し込みは、移住情報サイト「SMOUT(スマウト)」で。
 町企画課TEL0796・36・1962

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