真っ赤な朝焼けに「キリンの群れ」 神戸港の朝は幻想的に

2022/08/10 11:30

夜明けを前に「港のキリン」はつかの間の休息。海の物流をきょうも支える=淡路市の淡路サービスエリアから

 朝焼けの空に「キリンの群れ」が浮かび上がる。兵庫県淡路島北端の淡路サービスエリアでは夏の間、神戸港の東側から昇る朝日を背に幻想的な光景を望むことができる。 関連ニュース 【動画】エメラルド色に輝く海、切り立つ奇岩 カヌーで巡るジオの絶景 豊岡・竹野 【写真】江戸時代から「映え」スポット? ため池にぽつんと浮かぶ洲濱神社人気 姫路 【写真】棚田を彩る朝焼け 青く柔らかく光る海辺 深奥な幻想風景、香美で競演

 港の物流を支えるガントリークレーンは、長い首を伸ばすような姿からキリンに例えられる。神戸市のポートアイランドや六甲アイランドで37基が稼働する。
 神戸港のコンテナ取扱量は2020年、コロナ禍で約1割減少。翌年から回復し、クレーンの稼働も以前の水準に戻りつつある。
 ガントリークレーンは荷物をつり上げる際、長いアームを前に倒す。港湾関係者は「キリンがいくつ首を倒しているかで港の忙しさが分かる」という。
 大型のクレーンは高さ90メートル。港が静かな早朝はまだ直立の状態が多い。約20キロ離れた淡路島から超望遠レンズで切り取ると、山の稜線からキリンの頭が突き出ているように見えた。(小林良多)

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