山陽電鉄、来年4月に運賃10円値上げ 通勤定期は1カ月360円増 県内3私鉄に続き

2022/08/10 18:40

山陽電鉄車両=神戸市内

 山陽電気鉄道(神戸市長田区)は10日、全49駅でバリアフリー化を進めるとして、来年4月1日から鉄道運賃に一律10円、通勤定期券に1カ月で360円を上乗せすると発表した。 関連ニュース 兵庫の西播磨へ「幻の鉄路」山電に壮大な延伸計画あった 謎の図面、公民館で見つかる 同僚女性2人の裸を盗撮、SNSに画像投稿 山陽電鉄社員の男女2人を追送検 50年間「大阪地下鉄」の顔…「御堂筋線10系」が引退 実は“スゴ技”で冷房を実現した、昭和の名車でした

 同社は10日、昨年創設された国の新料金制度に基づき2035年度までのバリアフリー整備計画を国に届けた。費用は58億円を超えると見込む。
 同社は22駅にエレベーター、6駅にエスカレーターを設置済みだが、他の駅でもエレベーターやスロープの新設、ホームの段差・隙間の縮小、バリアフリートイレの整備などを進める。
 通勤定期の上乗せ額は、3カ月で1020円または1030円、6カ月で1940円または1950円。通学定期は上乗せしない。
 兵庫県内関連では、阪急電鉄(大阪市)、阪神電気鉄道(同)、神戸電鉄(神戸市兵庫区)が同制度を活用してバリアフリー化を進めるとして来春の運賃値上げを発表している。
(西井由比子)

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