須磨から淡路島へ、海上航路が10月に実現 「アワイチ」など自転車需要に照準 神戸市
2022/08/23 19:48
実証実験に使う観光遊覧船「boh boh(ボーボー) KOBE」号(神戸市提供)
神戸市は23日、自転車で淡路島を一周する「アワイチ」の人気にあやかり、サイクリストらを須磨海岸(同市須磨区)から船で島に運ぶ実証実験を10月に行うと発表した。船内に自転車を持ち込めるよう、固定するスタンドも整備する。需要があれば、定期航路の開設も検討するという。
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市が同海岸一帯で進める再整備の一環。健康志向の高まりでサイクリングが注目される中、「アワイチ」などで話題の淡路島と連携し須磨海岸の魅力向上につなげるのが狙い。
神戸と淡路島を結ぶ明石海峡大橋は自転車で通ることができない。現在は、明石港(明石市)と岩屋港(淡路市)を結ぶ高速船「淡路ジェノバライン」のみ、船に自転車を載せて行き来ができるという。
実証実験では、須磨ヨットハーバーの船着き場とあわじ交流の翼港(淡路市)を約1時間で結ぶ。船は神戸港の観光遊覧船「boh boh(ボーボー) KOBE」号を使う。
運航は10月8、9、15日の3日間。1日1往復で、往路(須磨から淡路島)は午前9時、復路(淡路島から須磨)は午後4時に出港する。1便あたり定員100人(先着順)。自転車は約30台まで載せることが可能で、自転車を利用しない人も乗船できる。
片道大人千円、小学生500円、小学生未満は無料。自転車の持ち込み料300円。要予約。24日から乗船日の5日前まで、専用サイト(https://sumaawa.jp)で受け付ける。(三島大一郎)