「撮り鉄」をワクワクさせる県庁界隈 絶妙カーブが車両の姿を美しく 近隣にレア列車集まる拠点も
2022/08/24 17:30
JR神戸線を走るのは数年ぶりという「サロンカーなにわ」を花隈公園から撮影する男子大学生。三宮のビル群を構図に取り込めるので、お気に入りの撮影スポットだという=神戸市中央区花隈町
兵庫県政の中心地・県庁界隈(かいわい)に、鉄道写真愛好家、いわゆる「撮り鉄」の人気撮影スポットが点在している。神戸市兵庫区には国内有数の鉄道車両メーカーである川崎車両本社工場(旧川崎重工業兵庫工場)があり、関西では普段、お目にかかれない全国各地の車両が集散するためだ。決して「鉄分」が多いとは言えない記者がこんな記事を書くのも恐れ多いが、街頭で出会った撮り鉄たちのディープな世界をのぞいてみた。(古根川淳也)
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7月27日午前11時58分、県庁近くの花隈公園。目の前をJR神戸線が通る絶好の撮影ポイントで、中学生から高齢男性まで5人が望遠レンズのカメラを構えていた。
この日は国鉄時代の1983年にデビューし、最近は数年に1度しか走らないJR西日本の観光列車「サロンカーなにわ」が通過する。来夏に県とJRグループなどが開催する大型観光事業「兵庫デスティネーションキャンペーン」のプレ事業として、今年9月3、4日に姫路-浜坂間を走行するため、兵庫県太子町の網干総合車両所で整備するという。
「神戸線を走るのは数年ぶりなので、お祭り騒ぎになるはず」と撮り鉄の男性(43)に教わったが、平日の昼とあってか思ったより平穏だ。
花隈公園が人気なのは、線路がわずかにカーブする地点にあるため、西行き列車を格好良く撮影できる点。東向き列車の場合はJR元町駅北側の歩道橋を使う。広いので好みの角度から狙え、駅のホーム端のような場所取り争いも少ないという。
通過時間が近づくと情報をくれた男性も駆けつけ、中学1年の長男(13)と一緒にカメラを構えた。妻や長女はまったく興味を示さないが、父子で九州や長野まで撮影に行くこともあるという。
長男は「待っている間のわくわく感と、撮れた達成感が魅力」と声を弾ませ、サロンカーの撮影に成功すると「初めて撮れたので感動した。いつ引退してもおかしくない車両なので、次に走る時も撮りたい」と笑顔を見せた。