教員免許の取得、確認せず採用 伊丹市立中の臨時講師 手続きやり直し同じ学校で勤務へ

2022/08/31 19:12

兵庫県庁3号館=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県教育委員会は31日、伊丹市立中学校の臨時講師として今年4月から8月中旬まで勤務していた20代男性について、教員免許状の取得を確認しないまま採用していたと発表した。 関連ニュース 極まる教員不足 勤務経験少ない「ペーパーティーチャー」を教壇へ 70代も挑戦、23人研修 神戸市教委 教員免許「うっかり失効離職」 5人に救済試験 神戸市教委 教員免許更新、7月に廃止 法改正、23年春から新研修制度

 県教委によると、男性は免許状取得に必要な単位を大学で履修し、大学発行の「取得見込証明書」を伊丹市教委に提出。同市教委は任命権を持つ県教委阪神教育事務所に同証明書を提出し、採用が内定した。本来は、県教委に免許状を申請すれば発行される「授与予定証明書」が必要だったが、男性は申請の必要性を認識せず、県教委と同市教委も確認していなかった。
 県教委は男性の任用を4月1日にさかのぼって無効としたが、発覚後に免許状を申請して取得しており、採用手続きをやり直した上で、同じ学校で勤務を続ける見込み。(古根川淳也)

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