田園彩る「黄色いパレット」刈り入れ待つ棚田 多可・加美区岩座神

2022/09/02 19:35

刈り入れが迫り、黄金色に色づいた棚田=兵庫県多可町加美区岩座神(ドローンで撮影)

 日中の暑さと比べて朝晩が少しずつ過ごしやすくなる中、兵庫県内各地の田んぼが実りの季節を迎えている。多可町の加美区岩座神地区でも家々を囲む棚田が色づき、黄色いパレットが敷き詰められたような景色が秋の到来を告げる。 関連ニュース 江戸時代から「映え」スポット? ため池にぽつんと浮かぶ神社人気 兵庫・姫路 SF映画?異国の宗教建築? トンネル内は“異空間” 真っ赤な朝焼けに「キリンの群れ」 神戸港の朝は幻想的に

 標高300~400メートルの集落に石積みの棚田約350枚が広がる光景は、農林水産省の「棚田百選」=1999年=や「棚田遺産」=2022年=にも選定。春夏秋冬で異なる表情を見せるが、山の濃緑、石積みの鈍色、実った稲穂の黄金色からなる多彩な色合いは、この時期ならではだ。
 今月半ばには刈り入れといい、地区の木原伸夫区長(66)は「ここの米は寒暖差と冷たい沢水で育つのが特徴。今年も甘み豊かな米を期待しています」と話していた。(中西幸大、小林良多)

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