台風１１号最接近、鉄道や高速道路に影響　神戸淡路鳴門道・洲本-鳴門間通行止め　山電など運転見合わせ

　台風１１号は６日午前、兵庫県へ最接近し、日本海側の豊岡市、香美町に高潮警報が発表されたほか、県内全域に強風注意報が出された。香美町の兎和野高原では、最大瞬間風速２５・３メートルを記録し、９月の観測史上最大となった。 関連ニュース 周囲より低く、冠水の恐れある「アンダーパス」　停電時、特に注意が必要な理由 台風で船が欠航→生鮮食品もカップラーメンも売り切れ　奄美のスーパーの光景から伝わる「離島に船は生命線」 停電に断水、食用品や乾電池はすぐ完売　台風被害に学ぶ備え

　山陽電鉄は同日午前、加古川市の加古川橋梁の風速が規制値を超えたため、東二見－高砂間で運転を見合わせた。
　強風に備え、ＪＲ西日本は神戸線大阪－姫路間の新快速電車を午前１０時ごろから計画運休。午後５時ごろまでの予定で、快速、普通電車は通常通り運行する。
　線路脇の木が倒れるなどの被害も相次ぎ、神戸電鉄粟生線とＪＲ赤穂線で運転を見合わせた。
　強風の影響で神戸淡路鳴門自動車道の洲本インターチェンジ（ＩＣ）－鳴門ＩＣが通行止めに。垂水ＩＣ－淡路ＩＣの明石海峡大橋でも二輪車の通行を止め、普通車の速度も制限した。
　神戸地方気象台によると、６日夕にかけて海上では非常に強い風が吹き、波が高くなると見込まれている。夜遅くにかけて県内全域で雷を伴った激しい雨にも注意が必要としている。（津谷治英）