北条鉄道、走行中の車両に倒木接触 JR西は計画運休 台風11号で県内交通に乱れ

2022/09/06 20:00

倒木で運転席の窓ガラスが割れた北条鉄道の車両=加西市北条町西南

 台風11号の接近に伴い、兵庫県内では6日、各地で交通が乱れるなど影響が出た。加西市の北条鉄道播磨横田-北条町間では、走行中の車両が倒木に接触し、男性運転士(24)が割れた窓ガラスで軽傷を負った。 関連ニュース 周囲より低く、冠水の恐れある「アンダーパス」 停電時、特に注意が必要な理由 台風で船が欠航→生鮮食品もカップラーメンも売り切れ 奄美のスーパーの光景から伝わる「離島に船は生命線」 停電に断水、食用品や乾電池はすぐ完売 台風被害に学ぶ備え

 JR西日本は強風に備え、同日午前10時ごろから神戸線大阪-姫路間で新快速電車を計画運休。午後4時半ごろから順次、再開した。担当者は「車両のやりくりや乗務員の手配があり、早めの再開は難しかった」と説明。運休の時間設定は「気象予報に加え、朝夕の通勤・通学、帰宅ラッシュに配慮した」とした。
 小野市の神戸電鉄粟生線市場-小野間では、準急列車が線路脇の倒木と接触し一時運転を見合わせた。乗客にけがはなかった。
 神戸淡路鳴門自動車道の洲本インターチェンジ(IC)-鳴門ICは強風で一時通行止めになった。
 気象庁によると、兎和野高原(香美町)で25・3メートル、香住(同)で22・9メートルの最大瞬間風速を記録。いずれも9月の観測史上最大となった。県は、香美町で家屋1棟の一部損壊、朝来、養父市で農業用施設16棟の被害を確認した。(上田勇紀、敏蔭潤子、杉山雅崇)

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