台風一過の連休明け 京阪神の鉄道、おおむね通常ダイヤに 強風で停電続く島も

2022/09/20 11:53

台風14号が過ぎた朝。通勤する人たちの頭上に秋空が広がった=20日午前、神戸市中央区(撮影・秋山亮太)

 大型の台風14号が近畿地方から遠ざかった20日、京阪神エリアのJR西日本や私鉄各社は、おおむね通常ダイヤで運転を再開した。神戸市内では台風一過の晴れ間が広がり、3連休明けで職場へ向かうサラリーマンらの姿が戻った。 関連ニュース 台風14号、兵庫で10人重軽傷 JRや私鉄が運休、交通網に大きな乱れ ろうそく倒れマンション一室全焼 台風で停電中 運転中に豪雨、車が水没!脱出には窓を割るしか…何使う?もしものときの対処法、動画で紹介

 JR西は台風が接近した19日午後、大規模な計画運休を実施。京阪神エリア発着の在来線約2500本に運休や遅延が生じ、計約64万5千人に影響した。
 20日も始発から運休が見込まれたが、一転して再開し、神戸線の三ノ宮駅はラッシュで混雑した。兵庫県西宮市の会社員男性(50)はインターネットで運行状況を確認して自宅を出たといい、「影響が少なくてよかった」とほっとした表情を見せた。
 一方、同県姫路市家島町の坊勢島では、強風の影響で大半の世帯で停電が続いている。市坊勢サービスセンターによると、避難所を開設したが、電気や冷房が使えず、暑さをしのぐため車中で過ごす住民が相次いだ。坊勢漁協の男性組合員は「長期化すると保管する魚が心配だ」と不安そうに話した。
 関西電力送配電によると、強風のため復旧作業ができずに長期化したという。同町では、19日午後に観測史上最大となる最大瞬間風速33・7メートルを記録した。(上田勇紀、橘高 声、井上 駿)

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