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水没時の脱出方法を試す動画の一場面。ビニール傘では窓を割ることができなかった(JAF提供)
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水没時の脱出方法を試す動画の一場面。ビニール傘では窓を割ることができなかった(JAF提供)

 車が水没! どうしたら脱出できる? 大型で猛烈な台風14号が近づいているが、過去の台風では、冠水した道路で車が水没する被害が少なくない。車内に閉じ込められたとき、窓を割るのに適した道具は何か。日本自動車連盟(JAF)がホームページで公開している動画を元に、脱出方法を紹介する。

 JAFが公開している動画のタイトルは「水没時、何を使えば窓が割れるのか?」=動画。運転席に座った女性が、座席上部のヘッドレスト、小銭を入れたビニール袋、スマートフォン、先がプラスチック製のビニール傘、車のキー、脱出用ハンマーの6種類で試している。

 狭い車内では力を入れにくいことに加え、水没時は水の抵抗もある。結果、サイドガラスを割ることができたのはハンマーのみだった。フロントガラスは貫通しにくい「合わせガラス」のため、ハンマーでも割ることができなかった。

 JAFは「脱出用ハンマーを車内の手の届くところに常備しておいてほしい」「窓を割る際には、窓の四隅のどこかを割ると効率良く割ることができる」などと助言。ただ、一部の車種では、サイドガラスも合わせガラスを使っているため、ハンマーでも割れない場合があるという。

 また、JAFは基本的な注意点として、冠水した道路に入らないこと、閉じ込められても慌てないこと、脱出に備えてシートベルトを外すこと-をアドバイス。さらに、ドアも窓ガラスも開かず、ハンマーもない「最悪な状況」の脱出法も伝える。

 「次第に水が入ってくるが、外の水位との差が小さくなったときがチャンス。圧力の差が縮まることで、ドアが開けやすくなる」とし、「車はなかなか沈まない。落ち着いて脱出機会をうかがい、ドアが開きそうな状態と感じたら、大きく息を吸い込み、力を込めて押し開けて」としている。(中島摩子)

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