新ターミナル、25年までに整備 神戸空港の国際化で市長方針「急ピッチで作業進める」

2022/09/20 19:50

神戸空港=2022年1月、神戸市中央区神戸空港1

 2030年前後に国際線の定期便就航が決まった神戸空港について、神戸市の久元喜造市長は20日、大阪・関西万博が開かれる25年までに、新ターミナルを整備する考えを明らかにした。空港本体の整備は公共事業で行うため、市の財政負担が必要になると説明した。 関連ニュース 神戸空港、国際化で合意 発着上限は1日40回 万博開催25年に国際チャーター便受け入れ解禁 神戸空港の国際線、どの国まで行ける? グアム、タイ、シンガポールあたりが現実的か 【地図】今の主力機が到達できる範囲

 関西、大阪(伊丹)、神戸の役割を官民で話し合う「関西3空港懇談会」が18日に開かれ、国際線の定期便就航で合意。25年には国際チャーター便を解禁するほか、国内線も1日の発着回数の上限を120回に引き上げることで一致した。
 新ターミナルについて、久元市長は「整備が終わらないと国際チャーター便も就航できない。拡大する国内線にも対応できない。(25年に)間に合うよう整備を完了する」と言及。3空港を運営する関西エアポートと協議し「国内線と国際線それぞれどんなターミナルにして、どう配置するのか考えたい」とした。
 費用について、空港本体の整備は「市の負担も出てくる」と説明。ターミナルは借金で整備し、航空会社からの空港施設利用料やテナント使用料などでまかなう予定という。
 久元市長は「悲願だった国際化への道筋が明確に示された。急ピッチで作業を進めたい」と語った。(三島大一郎)

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