神戸「モトコー」3、7街区が10月開業 再整備後、初の店舗オープン

2022/09/26 21:25

10月1日に一部テナントが開業する予定の元町高架通商店街3街区=8月、神戸市中央区元町高架通(撮影・長嶺麻子)

 JR西日本不動産開発(大阪市)などは26日、再整備を進めている神戸市中央区の元町高架通商店街(通称・モトコー)の3街区と7街区で一部テナントが10月1日に開業すると発表した。再整備に伴い、名称をそれぞれ3番街、7番街から改めた。再整備に着手後、店舗が開業するのは初めて。 関連ニュース 再整備中のモトコーひっそりと 古着、レコード、中古家電…歴史刻んだごった煮の姿は今 解体進むモトコーの柱に古い漢字ずらり 戦後の混乱期に書かれたか?経緯は不明 神戸のモトコーで営業50年超、「淡水軒」マルシン市場で再出発 焼きギョーザの人気店、新メニューも

 両街区とも再整備したのは4分の1程度。いずれも鉄骨造り2階建ての建物で、3街区は敷地面積985平方メートル、延べ床面積1440平方メートルに、100円ショップやサイクルショップの2店が入る。7街区はそれぞれ812平方メートル、1220平方メートルで、服飾販売、時計修理店など4店が入居する。
 いずれも建物2階は駐輪場などとして使用。再整備前、両街区には最大60店舗ずつが入居していた。
 モトコーはJR神戸-元町駅間の高架下で約1・1キロにわたる商店街。戦後の闇市が起源とされ、1~7番街に服飾雑貨、飲食など約300店があった。
 ただ老朽化が進んだため2018年、南海・東南海地震に備えて高架橋の橋脚の耐震補強や防火対策などをしようと、JR西日本不動産開発が再整備に着手した。今後、完了した街区から順次開業する。
 再整備に伴い、土地を所有するJR西日本は従前の店主らに退去を要請。同社によると、まだ1割弱の同意が得られておらず、24年の全面開業を目指して交渉を続けているという。(西井由比子)

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