上司に「逆パワハラ」巡査部長2人を処分 悪口や無視、カップ麺を踏みつぶすなど 兵庫県警

2022/09/28 16:13

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 上司に嫌がらせや無視をする「逆パワハラ」をしたとして、兵庫県警は阪神地域の警察署の生活安全部門で勤務する40代の男性巡査部長を警務部長訓戒、30代の男性巡査部長を所属長訓戒とした。2人は「適切に指揮をしない上司に不満があった」と話しているという。処分は8月26日付。 関連ニュース 男性警部が部下へパワハラ、同僚女性とW不倫で処分 本人は否認も複数の目撃情報 48歳男性警部、50代部下に「段取り悪い」「返事もできへんのか」 2度目パワハラ、減給3カ月 職場でわいせつな会話、難病の同僚に「はげ」「死ね」 職員6人懲戒処分


 県警によると昨年3月、2人に上司として40代男性警部補が配属されたが、2人は上司の仕事ぶりに不満を抱き、今年2~5月、警部補に聞こえるように悪口を言ったり、呼びかけを無視したりしたという。
 ほかにも、上司が作成した指示のメモを目の前で破るまねをした▽新しい座席表を作成する際、上司だけ隔離したものを作って回覧した▽新型コロナウイルス対策で設置しているアクリル板にポスターを貼り、上司の視界を遮った▽上司が取り置いていたカップラーメンを踏みつぶした-などの嫌がらせをしたという。
 5月に警部補が上司の警部に相談して発覚。2人は「大人げない対応をして反省している」と話しているという。
 また、県警本部が作成した関係法令集7冊をフリーマーケットサイトに出品し、約3万円で転売したとして、東播地域の警察署に勤務する40代男性巡査長も所属長注意処分とした。

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