兵庫県内「100歳」5千人突破の見通し 22年度中 30年前の21倍超
2022/09/29 20:15
神戸新聞NEXT
兵庫県は、2022年度中に100歳以上となる県内の高齢者が、初めて5千人を突破するとの見通しを発表した。30年前の1992年度(237人)比では21倍超、20年前の2002年度(1016人)比でも約5倍に上る。県は「高齢者が住み慣れた地域で暮らせるよう、在宅サービスとのバランスを図りながら福祉施設などの基盤整備も進めたい」としている。(田中陽一)
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「敬老の日」(今年は19日)に合わせ、県が9月1日時点の状況を調べた。
それによると、22年度中に満100歳となるのは、1922(大正11)年4月1日~23(同12)年3月31日に生まれた1832人(男性264人、女性1568人)。満101歳以上の3194人と合わせると計5026人(男性588人、女性4438人)となり、2021年度(4964人)を62人上回った。
100歳以上の県内人口は、統計を取り始めた1963年度は3人だけだったが、ほぼ右肩上がりに増え続け、20年前の2002年度に千人を超えた。その後も傾向は変わらず、19年度に4千人を突破すると、そのわずか3年後に5千人に達する見込みとなった。
現在の県内最高齢者は、女性が114歳の糸岡富子さん(芦屋市)、男性が109歳の瀬合進さん(淡路市)。今年8月の推計人口を基に1万人当たりの100歳以上の人数を計算すると、県全体では9・3人だった。地域別では但馬の21・3人が最も多く、丹波と淡路が19・4人。最も少ないのは東播磨の6・2人だった。
県の担当者は「元々の高齢化率の違いも影響しているのではないか」と推測している。