敦賀から城崎温泉へGO 北陸新幹線の客取り込め! 24年秋、JR西が3両編成の新観光列車を導入

2022/10/12 22:13

新観光列車の外装のイメージ(JR西日本提供)

 JR西日本は12日、2024年秋に新たな観光列車を導入する、と発表した。同年春に北陸新幹線が延伸開業する予定の敦賀(福井県敦賀市)から、城崎温泉(兵庫県豊岡市)に至る日本海沿岸のルートを最初に走る。同新幹線経由で首都圏から新たな観光客の取り込みを狙う。 関連ニュース 消えゆく国鉄車両 和田岬線や播但線に、全国からファン JR西日本ローカル線 見直し「待ったなし」線区…電化区間にはレア車両がいっぱい キハ40形、東北からの“移住”成功 再出発は想像以上の人気だった

 車両は特急「はまかぜ」で使っているキハ189系を約4億8千万円かけて改造。外装は「檳榔子染め」と呼ばれる高級感ある黒褐色とし、3両編成の車両に計54席をゆったりと配する。「地域のとっておきを発信する」をコンセプトに、伝統芸能の披露など地域の人々と交流できるスペースも設ける。利用料金は「グリーン車以上」で、名称は未定という。
 24年秋以降、季節ごとに線区を変えて運行する予定で、第1弾として敦賀駅から小浜線、舞鶴線、京都丹後鉄道を経由して山陰線の城崎温泉駅までのルートを選定。途中の停車駅は今後詰める。住民の足として利用され、観光客が少ない路線に特別列車を投入して観光促進を図る。
 敦賀、城崎温泉両駅と大阪、京都などを結ぶ特急「こうのとり」「きのさき」「サンダーバード」を活用した広域周遊も提案する。
 同社の長谷川一明社長は「地域と共に観光をもり立てていきたい」と話した。(西井由比子)

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