兵庫県職員の給与、3年ぶり引き上げへ 県人事委、知事と県議会議長に勧告

2022/10/13 17:40

兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県人事委員会は13日、2022年度の県職員の月給を引き上げるよう、斎藤元彦知事と小西隆紀県議会議長に勧告した。引き上げの勧告は3年ぶり。近年の人材獲得競争を念頭に若手職員の引き上げを求め、初任給は最大4千円のプラスとする。民間企業のボーナスに当たる期末・勤勉手当についても0・10カ月分の引き上げを勧告した。 関連ニュース 「給料に満足していない」「大きなプロジェクトで働きたい」 年収600万円以上の22歳~26歳 半数以上が転職を検討 昇進・昇格を断ったことを理由に懲戒処分できないか?…と弁護士への相談が増えているってホント? 8年間、勤務中にネット閲覧 市職員が給与476万円を不正受給 兵庫・加古川

 同委員会は、県内にある正社員50人以上の453民間事業所と、県職員の月給(4月時点)を比較調査した。その結果、民間が959円(0・25%)高く、ボーナスは4・42カ月分で県を0・12カ月分上回った。
 製造業を中心に、新型コロナウイルス禍前の水準に業績が回復。ベースアップを実施した事業所は3割超に上り、前年度の2割超よりも増加していたという。
 勧告通り引き上げられた場合、行政職の平均給与(42・3歳)は年間628万5千円となり、1人当たり年間5万3千円(0・85%)上がる。月給は37歳ぐらいまでの若手職員を対象に上げ、25歳の場合は年間7万7千円のプラス。それ以上の年次の職員はボーナスの改定のみとなる。
 勧告の対象は病院事業職員や技能労務職員らを除く4万2261人。引き上げに必要な予算は年間約27億円となる。(金 旻革)

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