バイク走行中に警官のボードが直撃、視力に障害 男性が3100万円の賠償求めて提訴 神戸地裁
2022/10/14 17:22
神戸地裁=神戸市中央区橘通2
バイク走行中に兵庫県警の警察官が持つクリップボードが直撃し、視力障害などが生じたとして、神戸市西区の20代男性が県に対し、約3100万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴した。14日に第1回口頭弁論(後藤慶一郎裁判長)があり、県側は請求棄却を求めた。
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訴状などによると、2017年2月16日夜、男性は同県三木市別所町小林の県道をバイクで走行中、車道にはみ出る形で停車していたパトカーと乗用車を避けて通過しようとした。その際、警察官の持つ金具付きのボードがヘルメットや左目付近を直撃したという。男性は外傷性白内障などを負い、左目視力は1・5から0・15に低下した。
男性側によると、県警はボードが当たったことを認めたが「巡査は無灯火のバイクを認め停止を求めたが、停止指示に従わなかった」と回答。男性は「声をかけられていない」とする。
男性は意見陳述で、車が運転できなくなったとし、「症状が戻ることはなく、視力低下が進めば手術が必要と言われた。再発防止のために真相を明らかにしたい」と述べた。