「親族の住所知りたかった」個人情報を不正に閲覧 税徴収担当の県職員を懲戒免職 兵庫
2022/10/14 17:28
不正に親族らの住民票を取得し、個人情報を閲覧した兵庫県職員を懲戒免職し、記者会見でおわびする県幹部ら=兵庫県庁
兵庫県は14日、住民基本台帳ネットワークで個人情報を不正に閲覧し、虚偽の公文書で親族らの住民票を取得したとして、加古川県税事務所の男性主任(62)を懲戒免職処分にしたと発表した。県は同日、有印公文書偽造・同行使の容疑で県警加古川署に刑事告発した。
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県によると、男性主任は滞納県税の徴収を担当。2021年7月以降、住基ネットで正規の調査対象を調べる際、無関係の親族やその関係者ら計5人の住所を計50回閲覧していた。さらにこの5人を含む7人について、それぞれが住む自治体の役所に「地方税の調査に必要」と偽り、計24回にわたって住民票の交付を申請し取得していた。
男性主任は県の調査に「親族と不和になり、音信不通となったので住所を知りたかった」と説明。今年4月には実際にこの親族を訪ねていた。不審に感じた親族から地元の役所に問い合わせがあり、問題が発覚した。(田中陽一)