30年に国際線就航したら…神戸空港、年間旅客数700万人見込む 国際線は東アジア中心に190万人

2022/10/19 20:25

国際化に伴う神戸市の需要予測で約700万人の年間旅客数が見込まれる神戸空港=9月、神戸市中央区

 神戸市は19日、神戸空港に国際線の定期便が就航した場合の旅客数について、年間約700万人を見込んでいることを明らかにした。このうち、国際線は東アジア方面を中心に約190万人と予測。市は「(国際線就航は)神戸の地域経済の成長につなげられる。施設整備を着実に進めたい」としている。 関連ニュース 神戸空港、国際化で合意 発着上限は1日40回 万博開催25年に国際チャーター便受け入れ解禁 神戸空港の国際線、どの国まで行ける? グアム、タイ、シンガポールあたりが現実的か 新神戸トンネル、ポーアイまで延伸へ 神戸市が事業着手 三宮周辺の渋滞解消、空港アクセス改善

 同日の市会経済港湾委員会で答えた。神戸空港を巡っては、9月に開かれた関西3空港懇談会で、2030年前後に国際定期便を就航させることで合意。発着回数の上限を1日40回とした。国内線の上限も現在の1日80回から120回に拡大することで一致した。
 市は政府が公表している社会経済指標や訪日外国人客の受け入れ目標、学識経験者の意見などを踏まえて需要を予測。国際線の年間旅客数を約190万人と想定し、このうち東アジア方面は約150万人、東南アジア方面は約40万人を見込んでいるとした。
 国内線は年間約510万人の利用を想定。地域別利用者数は、神戸市=約180万人▽同市を除く兵庫県=約130万人▽大阪府北部=約110万人▽京都府・滋賀県=約40万人▽その他=約50万人-と算出した。
 市は神戸空港の国際化に伴う整備費用についても説明。駐機場の拡大など空港基本施設の整備費=約143億円▽駐車場や構内道路などの付帯工事費=約50億円▽新たなターミナル整備費=約60億~90億円-を見込んでいると報告した。
 神戸空港は2006年2月に開港。年間旅客数は19年に329万人まで伸びたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、20、21年はともに159万人に落ち込んだ。(三島大一郎)

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