少年A事件の全記録廃棄、松野官房長官「裁判所がルール定めるもの」 各地で問題化も従来説明繰り返す

2022/10/24 19:39

「全国的に社会の耳目を集めた事件」などと、特別保存(永久保存)の対象例を示した最高裁通達

 神戸連続児童殺傷をはじめ複数の重大少年事件で各地の家裁が事件記録を廃棄していた問題を巡り、松野博一官房長官は24日の会見で、「裁判所における文書管理は裁判所がルールを定めるもの」と従来と同様の説明を繰り返した。 関連ニュース 〈成人未満・第3部 失われた事件記録〉少年Aへの歴史的判断を裏付ける文書 「少年A」の全記録、裁判所が廃棄 神戸連続児童殺傷、家裁「運用、適切でなかった」 内規に抵触か 「少年A事件」全記録破棄だけではない 役所で繰り返される甘い文書管理 「ない」から一転「発見」も

 廃棄する前に第三者の意見を聞く仕組みや、永久保存の仕組みの必要性を問われ、「政府としてコメントする立場にない」とした上で、見解を述べた。(永見将人)

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