公文書ファイル87点、兵庫県警が誤廃棄 本部3部署と12警察署、捜査書類含まれず「県民や業務への影響低い」
2022/11/01 21:05
兵庫県警察本部=神戸市中央区
兵庫県警が事件受理番号の交付簿や運転免許関連の申請書類など、保管期限内の公文書ファイル87点を誤廃棄していたことが1日、分かった。調書など捜査書類は含まれていないが、写真撮影の記録簿など保管期限が2031年まで残っているものもあったという。
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県警によると、誤廃棄が発覚したのは県警本部の3部署と12警察署。事件管理関係のファイル40点▽被留置人名簿など留置施設関係20点▽行方不明者届管理関係8点▽少年事案関係3点-などで、21年中に廃棄していた。
いずれも現在は業務に使用していない保管ファイルで、リスト類が大半という。県警は「パソコン上に元データが残っているものも多い。他のシステムで補完できている」としている。うち30点は22年までに保存期間が切れており「県民や業務への影響も低い」という。
ファイルは県警の内部規定で3~30年間の保存が定められている。「保存期間の未確認や、ファイルの名前・年度の見誤りが原因で誤廃棄した」という。
県警では22年から公文書ファイルを管理する新システムを導入し、計19万点に及ぶ背表紙の印刷や、バーコードによる点検など電子化を進めている。整理作業の中で誤廃棄が判明したという。