コロナ陽性の報告受けながら高速バス運転させる 業界初、丹波篠山の運行会社を行政処分 匿名の通報で発覚
2022/11/21 16:45
神戸新聞NEXT
新型コロナウイルスに感染した運転手を高速バスに乗務させたとして、国土交通省近畿運輸局は21日、バス会社「サンシャインエクスプレス」(兵庫県丹波篠山市)に対し、所有するバス3台の使用を30日間停止する行政処分を出した。同様の事例での処分はバス業界では初めてという。
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同局によると、8月8日の東京発大阪行きの高速バスで、運行前に運転手のコロナ陽性が判明したが、報告を受けた運行管理者が乗務を決めたという。匿名の通報で発覚し、同局が10月に立ち入り監査を行った。
同社によると、運転手は無症状で代替要員がおらず、客との接触が少ないため大丈夫との誤った判断をしたという。28日から3台の運行を停止し、東京と関西を結ぶ2便に影響するという。同社は「運行管理者を増員し、複数でチェックしながら適正な判断をしたい」とコメントした。(小谷千穂)