「特定抗争」指定の意見聴取、山口組が欠席 県公安委、手続きに影響なし 岡山の池田組は30日に予定

2022/11/29 18:01

山口組に対する意見聴取の会場。組側に用意された席は空のままだった=神戸市中央区、県警本部

 指定暴力団の山口組(神戸市灘区)と池田組(岡山市)の抗争とみられる事件が相次いだことを受け、兵庫県公安委員会は29日、「特定抗争指定暴力団」の指定に向けた意見聴取を開始した。この日は県警本部で山口組に対する聴取の場を設けたが、組側は欠席した。 関連ニュース 山口組分裂から7年「神戸山口組」勢力は衰退一途、相次ぐ幹部への攻撃 「売られたけんかを買うのは道理だ」…不良集団リーダー、鉢合わせた男性の頭を警棒で殴る 尼崎の暴力団組事務所がゼロに 市と住民らが全国初の排除に成功 7年前は8カ所

 岡山市では10月、理髪店にいた池田組組長が襲撃され、直後に組長が住むマンションでも発砲があった。岡山県警は、殺人未遂容疑などで山口組系組員を逮捕。組織間の対立に緊張が高まっていた。
 兵庫県公安委では30日に、池田組に対する聴取も予定する。組側が欠席しても指定手続きに影響はない。同様の聴取は岡山、愛知、三重の各県公安委も順次実施している。
 「特定抗争-」に指定されると、「警戒区域」内で組員が5人以上集まることや、傘下組事務所の使用などが禁止される。

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