ラグビーと医師の道「どちらもやる」 灘高出身、筑波大・中田都来

2019/12/20 04:18

灘高出身で筑波大で活躍する中田都来=花園ラグビー場(撮影・後藤亮平)

 全国屈指の進学校・灘高出身のラガーマンが、ラグビーの全国大学選手権に出場している。筑波大のフランカー中田都来。強豪がひしめく関東でプレーしながら、医学部に在籍して医師を志す。異色の3年生は「どちらもやると決めたこと」とわが道を行く。 関連ニュース 中田英寿さんや澤穂希さんの“現役時代”ケア 神戸のサッカー界支える整形外科医 50歳で失明後、50超のネタ会得 10年で高座復帰した全盲の重鎮落語家「やっとスタートラインに立った」 囲碁・坂井八段が休場「一度目指した医師の道へ」

 名前の読みは「とらい」。「ラグビーをやるべくして名付けられた」と5歳のころ西神戸ラグビースクールで競技を始め、灘高では県選抜のメンバーに選出。報徳など強豪の選手とプレーし「もっと上のレベルでやりたい」と挑戦心をかき立てられ、レベルの高いラグビーと学問を両立できる国立の筑波大へ進んだ。
 豊富な運動量を評価され、大学ではバックスから転向。同大に快勝した15日の同選手権3回戦では、接点で体を張る一方でライン攻撃にも加わるなど、テンポの速いプレーで攻守に存在感を発揮した。
 ラグビーでのけがで通院した経験から、母親と同じ医師を目指すことを決めた。練習後に机に向かう多忙な日々にも「一気に最終目標にはたどり着けない。一つずつできることをやるだけ」と冷静だ。(長江優咲)

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