五輪柔道そろって「金」の阿部きょうだいが会見 兄・一二三、妹・詩ともに連覇へ意欲

2021/08/01 12:10

柔道のメダリスト会見で金メダルを手に笑顔を見せる阿部詩(左)と兄の阿部一二三=東京都中央区

 日本のメダルラッシュとなった東京五輪の柔道競技終了から一夜明け、全14選手が1日午前、東京都内のホテルで記者会見した。きょうだいそろって金メダルを獲得した男子66キロ級の阿部一二三(23)=パーク24、神港学園高出身=と女子52キロ級の阿部詩(21)=日体大、夙川高出身=も、ほっとした表情で喜びを語った。 関連ニュース 阿部詩「試合が怖くて、ほんとうは緊張してて」泣きながら語っていた本心 阿部兄妹の父・浩二さん「僕らは毎日、幸せをもらっている」金メダリストの家族物語 過去のきょうだいメダリストは? 重量挙げの三宅兄弟、レスリングの伊調姉妹、スピードスケートの高木姉妹

 神戸市兵庫区出身で、大学入学まで、長く兵庫を拠点に成長を遂げた2人。地元の知人などから多くのメッセージが寄せられているという。一二三は県が贈ることを決めた誉賞にも触れ、「神戸という地元から(育って)きょうだいで二つ金メダルを取れたっていうのは、本当によかった」としみじみと話した。
 2人とも既に連覇への意欲十分で、詩は「パリ五輪に向けて、もうスタートしている。フィジカル面と技術面が未熟だと感じたので、課題として練習していきたい」。これを聞いた男子73キロ級2連覇の大野将平(29)=旭化成=が「もう3年後のことを考えられるのはさすが」と賛辞を送る一幕もあった。(永見将人)

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