東京五輪 男子板飛び込み寺内「自分らしく飛べた」準決勝進出

2021/08/02 20:15

五輪(takadahirohito/stock.adobe.com)

 集大成のステージで、第一関門を突破した。男子板飛び込みの寺内は予選10位で、18人による準決勝に進出。「ここ2、3回のオリンピックでは一番、自分らしく飛べた」と言葉に力がこもった。 関連ニュース 足踏み外し「0点」に涙浮かべた日も パリ五輪「銀」の偉業、飛び込み玉井と競り合った記者は見届けた 玉井選手「ロスで金を目指す」 パリ五輪・高飛び込み「銀」 出身地の宝塚市が特別賞  国スポ少年男子高飛び込み、玉井制す 成年男子板飛び込みは伊熊2位

 7日に41歳になる。出場29人中で断トツの最年長ダイバーに、大きなミスはなし。板の上ではねた時にバランスを崩しても、入水ではしぶきを抑えた。5、6本目は「会心の出来」と話す通り、キレのある空中動作から「ノースプラッシュ」。70点台半ばを記録した。
 6度目の五輪で、準決勝に立つのは北京以来13年ぶりとなる。世界の選手の技が当時よりハイレベルになる中、寺内は難易度の低い技を完璧にまとめる方法で勝負する。
 「40歳の健、すげえな、と思ってもらえるパフォーマンスがしたい」。30年の競技人生の終盤に、でっかい花火を打ち上げる。(藤村有希子)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ