集大成のステージで、第一関門を突破した。男子板飛び込みの寺内は予選10位で、18人による準決勝に進出。「ここ2、3回のオリンピックでは一番、自分らしく飛べた」と言葉に力がこもった。
7日に41歳になる。出場29人中で断トツの最年長ダイバーに、大きなミスはなし。板の上ではねた時にバランスを崩しても、入水ではしぶきを抑えた。5、6本目は「会心の出来」と話す通り、キレのある空中動作から「ノースプラッシュ」。70点台半ばを記録した。
6度目の五輪で、準決勝に立つのは北京以来13年ぶりとなる。世界の選手の技が当時よりハイレベルになる中、寺内は難易度の低い技を完璧にまとめる方法で勝負する。
「40歳の健、すげえな、と思ってもらえるパフォーマンスがしたい」。30年の競技人生の終盤に、でっかい花火を打ち上げる。(藤村有希子)









