五輪女子マラソン 尼崎出身・前田穂南は33位 一山が日本勢最高8位、鈴木19位
2021/08/07 10:20
女子マラソン レース序盤、快調に走る前田穂南=7日午前、札幌市内(撮影・中西幸大)
東京五輪第16日の7日、陸上の女子マラソンが札幌市内で行われ、兵庫県尼崎市出身の前田穂南(25)=天満屋=は2時間35分28秒で33位だった。ジェプチルチル(ケニア)が2時間27分20秒で優勝。一山麻緒(ワコール)が2時間30分13秒で日本勢最高の8位入賞を果たした。鈴木亜由子(日本郵政グループ)は2時間33分14秒で19位だった。
関連ニュース
【写真】ゴールを目指す一山麻緒
絵画、バスケ、水泳、ピアノ… 女子マラソン・前田穂南の多才ぶり 7日朝号砲、東京五輪
女子マラソン・前田穂南選手にサプライズエール 同級生が地元紙の全面広告を使って手書きメッセージ
レースは午前6時にスタート。序盤はスローペースで展開し、前田は一時、先頭に立つ場面もあったが、徐々に遅れ始め、中間点を過ぎてから大きく引き離された。
前田は1996年7月17日生まれ。尼崎市立園田東中から大阪薫英女学院高を経て天満屋に入社した。166センチと長身で手足が長く、柔らかなストライド走法と抜群の勝負勘などを武器に頭角を現した。
2017年の大阪国際が初マラソン。同年の北海道優勝、18年の大阪国際2位などの実績を残した。19年の五輪代表選手選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で独走優勝を果たし代表に決定。今年1月の大阪国際女子マラソン(2位)で2時間23分30秒の自己ベストをマークした。
※タイム、順位はいずれも速報値
【前田穂南(天満屋、尼崎市出身)の話】
「調整が難しい中、最後まで走れてよかった。(序盤は先頭集団から飛び出し)自分のリズムをしっかりとつくり、周りに左右されずに走っていこうと思っていた。(失速した)後半は練習ができていなかった部分が出たかもしれない。(五輪が)1年延期となって、コンディションを保つのが難しかった。無事、大会に出ることができたのでよかった。また次に向けて頑張りたい」
【五輪特集ページ】東京五輪2020