県高校駅伝・女子のエース駆ける(下)小野3年・有田茉合香
2021/11/05 06:00
唯一の3年生としてチームを引っ張る女子・小野の有田茉合香=西脇市総合市民センター(撮影・笠原次郎)
■冷静な判断力で流れを
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小野の絶対的エース有田茉合香(まりか)は、豊富な経験と冷静な判断力が武器だ。加古川市立浜の宮中では、2年連続で全国中学校駅伝に出場。高校では1、2年の県大会と近畿大会でいずれも最長6キロの1区を任されてきた。
トラックでも持ち味を生かしたレースがある。今年5月の県高校総体3000メートル、2~7位集団の中で「最後の1人だけ近畿に進めない。ラストで上げられたら大丈夫」と見極め、狙い通りの展開で4位に。強豪がひしめく中で、1500メートルと個人2種目で出場権を得た。
主将として「チームの雰囲気を一番大切にしている」と心を配る。故障した選手がいれば、「私自身も苦しんだ」過去を思い返し、暗い気持ちにならないように今できることを伝えてきた。
スタミナがあり、長い距離でより力を発揮できるのも魅力だ。一昨年区間9位、昨年4位だった1区を3年連続で走り、「流れをつくりたい」と思い描く。目標は総合3位。その先に見据える「近畿大会で上位争いを」という決意を胸に、最終学年での快走を誓う。(金山成美)
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7日の号砲が迫る兵庫県高校駅伝。県内7地区の予選を突破した男子40校、女子30校が出場し、それぞれの目標を胸に丹波篠山路を駆ける。5区間21・0975キロで争われる女子で、チームをけん引する3年生の主将3人を紹介する。
【リンク】高校駅伝2021