フィギュアNHK杯 村元、高橋組リズムダンス6位、日本勢最高得点 ソーラン節で「和」表現
2021/11/12 17:15
アイスダンスRD 息の合った演技を披露する村元哉中、高橋大輔組(撮影・堀内翔)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯は12日、東京・国立代々木競技場で開幕し、アイスダンスのリズムダンス(RD)で村元哉中(関大KFSC、神戸市東灘区出身)高橋大輔(関大KFSC)組は70・74点で6位、小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)が68・13点で7位となった。
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赤と黒の鮮やかな衣装、鳴り響く太鼓と琴、めくるめく和の世界。アイスダンスの村元、高橋組が、国内初披露のリズムダンス「ソーラン節&琴」で70・74点を記録した。6位ながら全日本選手権3連覇中の小松原組を上回り、日本勢歴代最高得点となった。
注目カップルの2季目が鮮烈に幕を開けた。手の動きで波や海を表現し、なじみ深い民謡を大胆に解釈。ハイライトは、高橋が村元を抱え上げて回転する中盤のリフトだ。「どっこいしょ」の歌詞に合わせて高橋の首を村元の両脚が挟み込み、「魚を釣り上げているように」(高橋)決めた。
このリフトと続くツイズル(片足多回転ターン)で最高難度のレベル4を獲得するなど、「一つ一つのエレメンツ(要素)を自信を持って滑れた」と村元。週3回の陸上トレーニングで肉体改造に励んできた高橋も「体が一回り大きくなり、安定感は出てきたかな」と笑顔でうなずき合った。
国内組のみの変則開催だった昨季のNHK杯は国際スケート連盟(ISU)非公認記録だったため、今回が初の公認スコア。外国人カップルに「競演できて夢がかなった」と言わしめる男子シングル元世界王者の高橋と、経験豊富な村元の2人が、勝負の五輪シーズンの飛躍を感じさせた。(山本哲志)