大谷MVP受賞 こだわりのバットやグローブで「二刀流」サポート、アシックスも祝福
2021/11/19 11:46
大谷翔平選手使用のバット。太い部分を多くした(アシックス提供)
日本人2人目となる米大リーグMVPを受賞した大谷翔平。バットやグローブなど用具面から「二刀流」を支えたアシックス(神戸市中央区)は「日本だけでなく世界にも計り知れない夢や希望を与えてくれた。結果はご本人の努力だが、社員一同うれしく思う」と快挙を喜び、祝福した。
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今季の用具は、昨年末、大谷と同社の担当者が面談し、磨き上げた。
46本塁打を生んだバットは今季から太い部分を増やした。グローブには、大リーグの高いデータ分析力に対抗できるよう工夫が詰まる。投球時に球種を隠すため、従来からグローブをはめる左手甲の骨の動きを隠す仕様だが、今季はさらに一回り大きく仕上げた。
軽さを追求する選手が多いというスパイクにもこだわりがある。通常は野手用と投手用でスパイクの形状は違うが、1足で両方対応できるようつま先などを改良。「『立ち感』が重要」との要望も受け、通常はでこぼこがある靴底をフラットにした。
機能面だけでなく、今季から、投打それぞれの姿を重ね合わせたロゴを自らデザインし、グローブなどにつけた。同社広報担当者は「野球に真摯に向き合いながらも楽しんでいる姿が素晴らしい。引き続きサポートできれば」と話した。(大盛周平)