記者コラム<ハーフタイム>そろそろだと思う、最強バッテリーのプロ初出場

2022/02/01 19:00

2019年の選抜高校野球大会1回戦・国士舘戦でのピンチの場面に笑顔で中森俊介投手(左)に駆け寄る水上桂捕手=甲子園球場

 そろそろだと思う。楽天の20歳、水上桂捕手(兵庫県宝塚市出身)と1学年下でロッテの19歳、中森俊介投手(同県丹波篠山市出身)。明石商高が誇る最強バッテリーのプロ初出場である。 関連ニュース 明石商・中森、少子化進むまちの期待背負い「田舎出身でも全国でやれる」 野球・高校日本代表 明石商の水上「みんなのサインが欲しい」 「先輩たち越えていきたい」 本塁打も募る悔しさ、明石商2年・来田

 2人は2019年の甲子園大会で同校の春夏4強に貢献した。ともに高卒でプロ入りし、1軍出場はまだない。21年の水上は2軍で79試合を経験し、フレッシュオールスターゲームに出場。中森は10月の秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」で5試合に登板、うち4試合で1回を無失点に封じた。
 帰省のタイミングに合わせて、時間をつくってもらった。体が一回り大きくなった水上は左手に5センチ大のまめをつくり「バットをしっかり振っています」。ルーキーイヤーを体づくりに費やした中森は「去年より前に進む年にしたい」と意気込み、逆に5キロ減量するほど、昨年12月からトレーニングに明け暮れたという。
 変化がはっきりと分かる姿に、今季に懸ける思いが伝わってきた。(尾藤央一)

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