フィギュアペア三浦璃来、閉会式でも「空中」に 坂本花織は「一生忘れない」

2022/02/21 00:12

北京冬季五輪の閉会式で記念撮影する日本選手団。上は木原龍一に投げ上げられる三浦璃来=20日、北京

 大技への挑戦、新星の誕生など笑顔と涙で彩られた数々のドラマがフィナーレを迎えた。北京冬季五輪が20日に閉幕。日本勢が獲得したメダルは冬季史上最多の18個に上った。新型コロナウイルス禍の厳戒態勢で開催された大会。17日間の熱戦が終わり、聖火は次の舞台へ移る。 関連ニュース 「新たな歴史、築いた」 北京五輪フィギュア・ペア7位三浦璃来 中学時代の恩師が祝福 兵庫初の冬季五輪メダリスト誕生「夢を実現、本当にうれしい」 坂本、三浦に祝福の声 前回は緊張で胃腸炎…坂本花織「経験大きい、心強くなった」、三浦璃来「過去の自分たち超える」 北京五輪の活躍誓う

 閉会式が行われた国家体育場(通称「鳥の巣」)。大会中躍動した日本の選手らは緊張から解放され、リラックスした表情で周囲に手を振り、仲間に担がれて笑顔を見せる姿もあった。
 雪の結晶をかたどったオブジェが浮かぶ会場に入場した選手らは、新型コロナウイルス対策のマスクの下から、熱戦を終えた充実感があふれていた。銀メダルを獲得したカーリング女子の藤沢五月(30)は穏やかな表情でスマートフォンをぐるりと回して会場の様子を撮影。フィギュアスケート・ペアの木原龍一(29)が、氷上での演技さながらに三浦璃来(りく)(20)=兵庫県宝塚市出身=を空中に放り上げて受け止める場面も。スピードスケート男子500メートル銅メダルの森重航(21)は仲間に担がれて笑っていた。
 会場周辺は広範囲に交通規制され、招待客らが数百メートルの距離を歩いて会場へ。夕方の気温は2度。ダウンジャケットを着込み、式典の開始を待っていた。各競技会場で報道関係者や選手の案内などを務めた学生ボランティアの仕事も一段落。仲間内で記念撮影する様子が見られた。

■一生忘れない
 【フィギュア女子・坂本花織(シスメックス、神戸学院大3年)の話】最後の最後まで諦めなかった結果が3位という結果に結びついた。このうれしさは一生忘れない。
■かけがえない思い出
 【フィギュアペア・三浦璃来(木下グループ)の話】団体戦はみんなで全力を尽くせて、かけがえのない思い出。個人戦の経験は次につながると信じている。

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