報徳が全国初優勝、兵庫ラグビー史に残る偉業 ここに至る100年超の歴史を振り返る

2022/03/31 13:25

ラグビーの近畿高校大会で攻め込む報徳フィフティーン=2月23日、奈良県天理市

 ラグビーの第23回全国高校選抜大会は、31日に予定されていた決勝が新型コロナウイルス感染に伴う東福岡の出場辞退で中止され、報徳の初優勝が決まった。100年以上の歴史を刻む冬の全国高校大会を含め、兵庫勢による全国制覇は史上初となる。 関連ニュース 高校選抜ラグビー、報徳が不戦勝でV 兵庫勢初の日本一 監督「うれしいが複雑」 報徳学園、不戦勝でV ラグビー高校選抜、コロナ ラグビー全国高校選抜大会、報徳が初優勝 コロナで東福岡が決勝辞退

 これまでの兵庫勢の最高成績は全国高校大会の準優勝(2回)だった。
 1935(昭和10)年度の神戸一中(現神戸高)と46(昭和21)年度の神戸二中(現兵庫高)で、神戸一中は決勝で天理中(現天理高)に5-14で敗れ、神戸二中は福岡中(現福岡高)に0-6で屈している。
 一方、報徳は52(昭和27)年の創部。56(昭和31)年度に全国高校大会に初出場し、いきなりベスト8に食い込んだ。以降、常連校として通算47度の出場を重ねるが頂点は遠く、97(平成9)年度の4強が過去最高だった。
 2000年に始まった全国高校選抜大会で、兵庫勢の最高成績は報徳と関学によるベスト8。報徳が成し遂げた今回の優勝は春冬の両大会を通じて兵庫勢として初の快挙であり、兵庫ラグビー史に大きな足跡を残した。(有島弘記)

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