「ライバルはDeNA山崎投手」「稼いでから焼き肉おごる」長田高初プロ入りへ、橋本投手が仲間と本音トーク
2022/10/25 16:00
同級生らと画面越しに記念写真に納まる橋本達弥投手(中央上)=長田高校、神戸市長田区池田谷町2
プロ野球ドラフト会議で慶大の橋本達弥投手(22)が横浜DeNAベイスターズから5位で指名された。創部100年の兵庫県立長田高校硬式野球部出身者がプロ入りすれば初の快挙。屈指の進学校で知られる神戸市長田区の母校にはドラフト当日の20日、恩師や同級生、現役部員ら約100人が同窓会館に集まり、パブリックビューイングが開かれた。記者会見後にはテレビ電話をつなぎ、母校で吉報を待った関係者らに指名の喜びを語った橋本投手。歓喜に包まれた会場の様子をお届けする。
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指名から約50分後、マスク姿の橋本投手が会見場の控室から登場。親友の百田陸人さん=神戸大医学部4年=がインタビュアーを務め、軽妙なやり取りで高校時代に交わした約束、登場曲候補などを明かした。恩師で、巨人ファンの永井伸哉監督からエールを送られる場面もあり、最後には長田高校生に日頃の取り組みの大切さを説いた。
橋本投手の一問一答は次の通り。
-ドラフト5位指名。率直な気持ちは。
橋本「個人的にはもうちょい早く呼ばれるかなと。結構不安な気持ちでいっぱいでした。とりあえずプロ野球選手になれたっていうので率直にうれしいです」
会場「おめでとう!」
-プロでの目標は。
橋本「どこの立場で投げるか決まっていないのですが、今は抑えをやっているので、セーブ王を目指したいなと思います」
-DeNAのイメージは。
橋本「最近強くなってきてすごく勢いのある球団だと思います」
-登場曲の希望は。
橋本「サザンオールスターズが好きなので、サザンの中で何か良い曲があれば。みんなと相談しながら決められたらいいかと思います」
-高校3年夏の大会に向けた懇親会で「プロ野球選手になったら、全員に焼き肉おごったる」と言ってたんですけど、おごってくれますか。
橋本「本当は3位指名くらいかなと思ってたんで。ちょっと厳しいかなと思います」
会場「えー。なんでやねん」
橋本「また稼いでからおごる」
会場「いぇーい」
-対戦したい打者は。
会場「広島の小園か?(※小園海斗内野手、同学年で報徳高出身)」
橋本「今は、うーん。萩尾(※同じ慶大の萩尾匡也外野手)が巨人に2位で行ったから対戦したいなと思っています。有名な選手じゃないけど」
-いつこっち(神戸)に帰ってきてくれますか。
橋本「(大学の野球部を)引退したらすぐ帰ります」
会場「神宮(明治神宮大会)に出てほしい」
-ライバルとなる選手は誰ですか。
橋本「(DeNAの守護神)山崎康晃投手」
-永井監督から一言。
監督「達弥おめでとう」
橋本「ありがとうございます」
監督「よう頑張ったな」
橋本「今はもう、はい。ほっとしています」
監督「俺、ジャイアンツファンやけど、投げる時は心置きなく抑えてくれ」
橋本「はい。分かりました」
監督「あと、俺。カラオケでサザンが得意やから。(登場曲は)俺の歌える曲で頼むな。頑張れよ」
橋本「(何度もうなずく)ありがとうございます」
-現役部員の後輩に一言。
橋本「やっぱり、どれだけ才能があっても、才能がなくても、取り組み方次第で活躍できたり、できなかったりっていう世界。野球ってそういう世界やから。長田高校だからとか。そういう変な偏見を自分で持たずに、取り組みでそういったことを凌駕(りょうが)するくらいの意気込みで頑張ってもらえたらなと思っています。僕もそういう気持ちで今まで頑張ってきて、今回こういう評価を受けたので、少しでもみんなの希望になれたらいいかなと思います。(自分は)これからもそういった姿勢を持って頑張っていこうと思っています。なので、みんなも一緒に頑張りましょう」
(まとめ・尾藤央一)