男子の平岡、双子がともに新記録 強烈な二枚看板 全国は「入賞狙いたい」県中学駅伝
2022/11/19 20:00
男子・平岡 2区村上大佑(右)からたすきを受けて駆け出す3区新妻昂己=豊岡市日高町(撮影・長嶺麻子)
トップまで11秒。男子・平岡のアンカー新妻遼にとっては十分射程圏内だった。「1分までなら詰められる」。700メートル付近で先頭をとらえると独り旅。2年生だった昨年に打ち立てた全区間の歴代最高記録を6秒塗り替え、悠々とフィニッシュテープを切った。
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二枚看板はやはり強烈だった。全国中学校体育大会3000メートル2位の新妻遼と4位で双子の弟新妻昂。3区を走った新妻昂は16位でたすきを受け取ると「めっちゃ抜かせる」と13人のごぼう抜きで区間新。ツインズがともに新記録と圧倒した。
ただ、駅伝は2人では走れない。59分42秒は大会記録まであと1秒の好タイム。乾監督が全国で戦えるラインとみていた60分切りには、他の選手の底上げが欠かせなかった。距離を踏むより、全力で走れる短い距離を重ねる練習でレベルアップ。今大会に向けてコースの試走も何度も行った。
県大会直前に調子を上げてメンバー入りした4区中里が2位に上げ、唯一の2年生5区山本は伸び伸び走って区間3位。1区土居は「2人に負担をかけたくなかった」と振り返り、2区村上は試走から10秒以上もタイムを伸ばした。
頂点は総合力を高めた結果だ。全国は「入賞を狙いたい」と新妻遼。大舞台もチーム一丸で駆け抜ける。(今福寛子)
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