安全、にぎわい願う 神鍋高原スキー場で冬山開き神事
2020/12/17 05:30
雪が降りしきる中、安全を願ってはらい清める神職ら=万場スキー場
兵庫県豊岡市の神鍋高原にある万場スキー場(同市日高町万場)で16日、冬山開きの神事が営まれ、近くオープンする各スキー場の安全とにぎわいを願った。前日から降り続いた雪が60センチ以上積もる久しぶりの大雪に、関係者は「期待以上」と大喜びだった。
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神鍋高原には三つのスキー場があるが、昨シーズンは記録的な雪不足のため、人工造雪機のないスキー場の営業日はわずか8~10日間。造雪機のあるスキー場は79日間だったが、人工雪コース1本のみの期間が長く、利用客は激減した。
この日の神事は、リフト乗り場近くにあるレストハウス「かどや」内で祝詞奏上などを行った後、屋外で神職が山に向かってはらい清め、関係者4人が弓打ちをした。
万場スキー場は、今年導入した造雪機のコースを24日からオープンし、26日には全面開業する。運営する「MEリゾート但馬」スノーリゾート事業部の黒厚子(くろごうし)富義部長は「これだけ積もれば年末年始も十分持ちこたえられる」と期待する。
一方、政府の観光支援策「Go To トラベル」に合わせて宿泊とリフト券のセットなどを売り出していたが、事業停止を受けてキャンセルが相次いでいるという。日高神鍋観光協会の岡藤泰明会長は「コロナ対策は万全なので、近場の方に来てもらいたい」とアピールしている。(石川 翠)