ふるさと納税の返礼品は…リモートで狩猟体験 養父市
2021/02/04 05:30
養父市役所=養父市八鹿町八鹿
兵庫県養父市がふるさと納税の返礼品として、シカ捕獲のリモート体験を4月から加える。地元猟師が「囲いわな」で捕獲する瞬間などの映像をスマートフォンで見学でき、1クール(2カ月間)の体験後はシカ肉が届く。寄付金額は5万円。市の担当者は「狩猟を通して鳥獣被害を知り、中山間地の地域課題解決に関心を」と呼び掛けている。(桑名良典)
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リモートでの狩猟体験は、養父市大屋町和田でシカ肉加工を手掛ける「宝塚ジビエ工房」などが協力。猟師の見回りなどを疑似体験し、専用アプリでチャット形式で臨場感のある様子を猟師が伝えるほか、狩猟の楽しみや苦労など現状を学ぶ。調理方法なども伝授し、終了後に宝塚ジビエ工房のブランド肉「やぶ鹿」400グラムを送る。
養父市のふるさと納税による2019年度の寄付額は約5億4千万円。市は独自色を出しやすい体験型の返礼品の強化を進めており、担当者は「新型コロナウイルス感染拡大もあるが、将来的には農業体験などを増やしたい」と話している。
1クールあたり定員20人。市経営政策課TEL079・662・7602