「アマビエ」登場 チューリップ、色鮮やかに100万本
2021/04/16 05:30
チューリップでかたどられた「アマビエ」=豊岡市但東町畑山
兵庫県豊岡市但東町畑山のたんとう花公園で「たんとうチューリップまつり」が始まった。広さ約2万4千平方メートルにわたって植えられた約100万本の色鮮やかなチューリップが見頃を迎え、来場者を楽しませている。
関連ニュース
黄や白、赤…色とりどりに咲き誇るチューリップ 加西・フラワーセンター
春を彩るチューリップ4万4千本 兵庫・光都で見頃
淡路島一円で花楽しむフェア開幕 5月30日まで【動画】
同町はチューリップの球根の生産地として知られていたが、球根の輸入自由化や生産者の高齢化などにより生産規模を大幅に縮小することになったため、その前に地域にお披露目しようと、1992年に初めて開催された。
現在は地元観光協会や事業者らでつくる実行委員会が行っており、毎年3万人ほどが訪れる風物詩になっている。昨年は新型コロナウイルス感染拡大を受けて中断し、人が集まらないように花を摘み取った。
今年は暖かい日が続いたことから予定より開花が早く、当初予定より3日早めて12日にオープン。毎年絵柄を変えているフラワーアートは今回、疫病よけの妖怪「アマビエ」をイメージしたキャラクターで、今年新調された展望台から、ピンクのチューリップに囲まれたかわいらしい表情が見られる。花は約300種類あり、訪れた人たちは赤や白、黄色など色鮮やかな花を背景に写真を撮るなどしていた。
霜倉和典実行委員長は「田舎の風景も一緒に楽しんでほしい」と話している。平日は切り花のプレゼントもある。
午前9時~午後5時(受け付けは同4時半)。大人800円、高校生以下無料。但東シルクロード観光協会TEL0796・54・0500
(石川 翠)