街を包む歓迎ムード 東京五輪の独ボートチーム選手団が豊岡入り 横断幕やのれんでエール
2021/07/03 05:30
歓迎の気持ちを込めて外湯の入り口に掛けられたのれん=豊岡市城崎町湯島
東京五輪への出場を控え、兵庫県豊岡市城崎町で事前合宿をするドイツのボートチーム選手団が2日、同市入りした。感染症対策で住民らとの接触が厳しく制限される中、選手たちにエールを届けようと、横断幕やタペストリーを設置。地元は歓迎ムードに包まれている。
関連ニュース
【東京五輪】コロナ禍の五輪日誌-開幕まで1週間の葛藤
地元のオリンピアンが帰ってきた 東京五輪重量挙げ代表・山本選手 「応援が励み。パリではメダル目指す」
東京五輪陸上男子1600Mリレー池田選手「悔しさ経験し今がある」小中生にエール
ドイツ選手団は1日に東京・羽田空港から入国し、2日夕に城崎温泉の宿泊施設に到着。3日からは、円山川城崎漕艇場や城崎ボートセンターでトレーニングに臨む。7日には、スイスのボートチーム選手団も同市入りする予定だ。
五輪を契機にしたスポーツ振興を目指し、市や地元団体などでつくる「とよおか2020スポーツ実行委員会」は、事前合宿をPRするポスターやちらしを計1200枚制作。地元企業や小中高校、公共施設などに掲げる。小中学生向けには、事前合宿について説明するガイドを作成。ボート競技や今回の合宿の概要、両国のチーム紹介、各選手の写真が掲載され、1人1冊ずつ配る。
城崎温泉観光協会では、両国の国旗と一緒に、ドイツ語などで「ようこそ」と記したのれんとタペストリーを制作。のれんは外湯6カ所の入り口に、タペストリーは約300枚を旅館や店舗に掲げる。
同協会の高宮浩之会長は「数年前から市と円山川城崎ボート協会が事前合宿誘致に向けて熱心に取り組まれたおかげで実現した。住民は直接会えないが、歓迎の意を示そうとのれんなどを準備した。快適に過ごしてもらい、本番で実力を発揮してほしい」と話した。(阿部江利、石川 翠)