聖火リレーのトーチ、香美町役場本庁舎で展示 東京五輪・パラ組織委参与の上治さん使用
2021/08/07 05:30
上治丈太郎さんの提供を受けて展示されているトーチ=香美町役場本庁舎
東京五輪・パラリンピックの開催を記念した企画展が、兵庫県香美町役場本庁舎(同町香住区香住)で開かれている。同町香住区出身で東京五輪・パラリンピック組織委員会参与の上治丈太郎さん(74)が聖火リレーで使用したトーチを展示。オリンピックの精神や歴史をパネルで解説している。31日まで。(金海隆至)
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五輪・パラリンピックの観戦で高まるスポーツへの機運を、来年5月に香美町でも開催される生涯スポーツの国際大会「ワールドマスターズゲームズ(WMG)」につなげようと、同町教育委員会生涯学習課が企画した。
上治さんはスポーツ用品メーカー「ミズノ」の元副社長を務め、東京五輪の招致に貢献。5月に姫路市で開かれた聖火リレーに参加し、使用したトーチとユニホームを今回の展示に提供したという。
東日本大震災の仮設住宅のアルミ廃材を再利用したトーチは長さ71センチ、重さ1・2キロ。サクラをモチーフにしたデザインで障害者も握りやすいように配慮されている。
ほかには、スポーツを通した人間育成と世界平和を目的とした近代オリンピックの開催意義や歴史、日本との関わりをひもといたパネルや年表を展示。今回の東京大会の新競技、サーフィンやスケートボード、スポーツクライミング、空手などについて、香美町内で親しめる施設も紹介している。
町教委生涯学習課の田中利彦副課長は「香美町でも夢を抱いて新競技に取り組み、金メダルを目指す子どもたちが増えてくれたら」と期待している。
無料。庁舎開庁時間の午前8時半~午後5時15分。同課TEL0796・94・0101