旧暦七夕に短冊を 観光案内所にトウの格子設置

2021/08/19 05:30

豊岡杞柳細工の職人が作った格子に願い事の短冊を飾るスタッフら=豊岡市出石町内町

 兵庫県豊岡市の出石観光案内所(同市出石町内町)前に、旧暦の七夕の日(8月14日)に合わせて、短冊を飾ってもらおうと、但馬地域の伝統工芸「豊岡杞柳細工」の職人が作ったトウの格子が登場した。カラフルなちょうちんも飾られ鮮やかな写真撮影スポットになっている。設置は22日まで。 関連ニュース 川面を照らす300個の明かり 「佐津川七夕まつり」の灯籠流し 香美・香住 「夢だった」浴衣姿に笑顔の15歳 ウクライナから避難 短冊にしたためる平和の願い 魚崎北町のカフェで七夕祭り 「謎の赤い球体」でおなじみ尼崎南署西分庁舎で最後の「交通安全七夕の集い」

 出石まちづくり公社が、毎年恒例の谷山川の出石焼風鈴とともに夏の風物詩として企画。杞柳細工は、コリヤナギやトウを編んで作り、豊岡かばんのルーツとされる。伝統工芸の普及も兼ねて同町内に工房「たくみ工芸」を構える職人寺内卓己さんが2メートルほどの高さの格子を編んだ。
 短冊は10円で購入して願いを書く。飾られた短冊には「皆で楽しく集まれたくさんの笑顔でいっぱいになりますように」など新型コロナウイルス感染拡大の早期収束を願うものが多い。最終的に出石神社で祈祷(きとう)してもらう。(石川 翠)

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