東京五輪陸上男子1600Mリレー池田選手「悔しさ経験し今がある」小中生にエール

2021/08/22 05:30

東京五輪の陸上男子1600メートルリレーの補欠選手で登録された池田弘佑選手。地元の陸上競技大会に参加した=養父市八鹿町小山

 東京五輪の陸上男子1600メートルリレー日本代表だった池田弘佑(こうすけ)さん(26)が21日、兵庫県養父市内で行われた市陸上選手権に飛び入り参加した。開会式では、日本代表のユニホームを着て登場し「自分も小学校のときに、この大会に出たが記録が良くなかった。悔しかったからこそ今がある」とあいさつした。この後、小中学校男子の400メートルリレーに加わって、トップ選手のスピードを披露した。 関連ニュース 【東京五輪】コロナ禍の五輪日誌-開幕まで1週間の葛藤 地元のオリンピアンが帰ってきた 東京五輪重量挙げ代表・山本選手 「応援が励み。パリではメダル目指す」 聖火リレーのトーチ、香美町役場本庁舎で展示 東京五輪・パラ組織委参与の上治さん使用

 池田さんは養父中、八鹿高校を経て、鳥取大学医学部に進んだ。現在は医師として鳥取市内の病院で勤務している。今年5月の世界リレー代表に選ばれ、男女混合1600メートルリレーで初めて国際大会を経験した。
 東京五輪では補欠登録選手となり、トラックを走ることはなかった。池田さんは「やっぱり五輪の大舞台に出たいと感じた。世界リレーとも緊張感が違う」と話す。
 この日は、大会本部裏で小中学生の求めに応じ、サインを書きながら「これからも陸上を楽しんでね」と声を掛けていた。(桑名良典)

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