残した子孫は61羽 コウノトリ野生復帰「最大の功労者」 いつまでも自分の足で…
2022/05/22 05:30
試作を重ねた装具を持つ川上紀子さん=県立コウノトリの郷公園
兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市祥雲寺)が、足の不自由な国内最高齢の飼育コウノトリの歩行をサポートする装具を神戸医療福祉専門学校三田校(同県三田市)と共同で製作している。今後は高齢個体の増加も予想され、同じようなケースに生かしていく。(丸山桃奈)
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この個体は37歳雄で国内最高齢。1985年にロシア・ハバロフスク地方から寄贈された6羽のうちの1羽で、89年に県内の飼育施設として初めて繁殖に成功した。これまで61羽の子孫を残し、「コウノトリ野生復帰プロジェクトの最大の功労者」という。
今年2月、右足の指がまひし、甲を地面に着けて歩く姿が確認された。足が壊死する恐れもあったため、郷公園の松本令以(れい)獣医師から相談を受けた三田校の川上紀子専任教員が、足に取り付けて歩行をサポートする装具を製作した。現在は歩行ができる状態になったが、より歩きやすくするために改善を重ねている。
郷公園によると、飼育中の92羽のうち、19羽が25歳以上の高齢個体。郷公園は「高齢個体が増えていくが、歩けなくなる個体を少なくしていきたい」とした。