白い粒ぎっしり…驚きの甘さは「丸かじり」で! 但東特産「シルクコーン」出荷始まる
2022/07/22 05:30
白い実が詰まり、甘みが特長のシルクコーン=豊岡市但東町西野々
兵庫県豊岡市但東町の特産トウモロコシ「シルクコーン」の出荷が始まった。絹(シルク)のように、表面のつややかな白い粒がぎっしり詰まり、生のままでも食べられるほどの強い甘みが特長だ。主に京阪神の市場に出荷されるが、JAたじまの農産物販売所「たじまんま」や、インターネット通販でも購入できる。(丸山桃奈)
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シルクコーンは、同町が古くから絹織物の産地として栄えたことにちなみ、地域でブランド化した農産物の一つ。トウモロコシは穀物だが、JAたじまの「白野菜シリーズ」として販売されている。地元農家でつくる「但東シルク野菜部会」が20年ほど前から栽培するが、2年前まで3軒だった農家数は、若手の就農で11軒に増えた。
連日の猛暑の影響で、出荷の開始は例年に比べて約5日早まった。農家は、甘みが増すとされる深夜から朝方にかけて刈り取る。今季は、計約4ヘクタールで8月下旬までに約16万本の収穫が見込まれる。
粒の皮も薄く、みずみずしい食感が楽しめる。糖度は20度を超えるものもあるといい、生産者の今井浩幸さん(61)は「購入後、早いうちに生で食べて、フルーツのような甘さに驚いてほしい」と力を込める。
ゆでる場合は6~8分。電子レンジでは3分程度加熱する。調理後も歯ごたえと甘みは変わらないという。
JAたじまによると、贈答用の購入も多いという。但馬地域では、たじまんま(豊岡市八社宮)や、たじまんま和田山(朝来市和田山町枚田)のほか、シルク温泉やまびこ(豊岡市但東町正法寺)の売店などで販売しており、1本300円程度。JAたじまなどのネットショップに出店している「地米屋」、たじまんまのオンラインショップでも購入できる。JAたじま但東営農生活センターTEL0796・54・1080